今でこそ、メル友と言うとメールのやり取りだけではありません。実際に顔を見たり声を聞いたりしながらメールのやり取りをするなど、大変幅広い交流方法があります。しかしながら、昔はケータイもSNSサービス等もなかったので、純粋にメールだけのシンプルな関係がスタンダードなものでした。
元来、このメル友自体は、その起源をペンパルの現代版と見て取ることも出来ます。ちなみに"パル"とはジプシー語で『兄弟』を意味。"ペンパル"と言うのは、ペンフレンドのことで、いわば文通友達と同じ意味を指します。
携帯電話はおろか、電話すら一般家庭に普及する以前、世界中の人々はこぞって手書きでの手紙の交換をしていました。日常的にいつもあって話をしている周囲の友人には無い、手紙だけのやりとりで交流を持っていたペンパル同士のデフォルトが、いまになって便箋とペンを電子媒体に移りかわりメル友として今も尚、その遠隔距離での人間の関係性が継承されていると云えるのかもしれません。
メル友は、それ自体をネットサービスの多様化とともに様相を訂して今日に至ります。かつて本当にメールだけだった関係も、今では出会い系での出会いから発展してメル友の関係を気づいているケースが少なくありません。相手の顔を確認しながら短い会話文章のやり取りをする
チャットであっても、それらの関係に面会の要素があろうと無かろうと『メル友』とひとくくりにする都合のいい言葉としても定着しています。
こういった変遷を経て、メル友は今日に至るわけですが、メル友の本来の意義である「どこにいてもつながっていられる」という、人間が生きているうえで限界が生じる事態を巧くカバーしているコミュニケーションツールとして古今厭わず存在しているのです。